2016年11月 1日更新

 
   






大地



休耕田といふ


紫雲英蒔く

                                紅葉の兆し(2016.10.20駿府城公園にて撮影)

  ※.「紫雲英(げんげ)蒔く」は秋の季題。紫雲英はれんげ、蓮華草のこと。
11月を迎えました。10月26日に富士初冠雪。台風、洪水、噴火、地震など自然災害が相次いでいます。被災地の復興をお祈りします。
今年のノーベル医学・生理学賞はオートファジーのメカニズムを解明した大隅良典東京工業大学栄誉教授が受賞。オートファジーは単細胞生物から哺乳類に至るまで共通する生命現象で、細胞内で自分自身のタンパク質を分解して再利用する仕組み。自食(じしょく)とも呼ばれています。細胞質内に侵入した病原微生物を排除することで生体の恒常性を維持し、細胞のがん化抑制にも関与することが知られています。
大隅さんは「すぐに役立つ研究ではなく、誰もやらない基礎研究を続ける環境作りをしないと科学者は育たない」と、短期間に研究成果を求める日本の現状 に警鐘を鳴らしています。
過日、小保方晴子著「あの日」とSTAP細胞事件を取材した須田桃子(毎日新聞科学環境部記者)著「捏造の科学者」を読む機会がありました。STAP細胞の真実は解明されないまま。当時理研CDB副センター長だった故笹井芳樹氏(小保方さんの上司)が基礎研究の重要性を説き、研究者がテーマにじっくり取り組める環境を守るために奔走。その熱意が裏目に出てしまったように思えます。
すでに解体された理研CDBcenter for developmental biology)は「発生生物学研究所」の略ですが、「発生・再生科学総合研究センター」と表記されています。再生医療を看板にしないと予算が獲得できない制度の中で、結果的に将来のノーベル賞候補と言われた優秀な科学者を一人失うことになりました。また、小保方さんもある意味で被害者の一人だったような気がします。権威に縛られた理化学研究所の体質だけでなく、日本の科学技術行政全体の責任でもあります。
小保方さんには諦めずにSTAP細胞を再生してほしいと思います。iPS細胞と共に難病と闘っている人たちの希望となります。

2016 晩秋 (牧之原市金丸さん)

車輪梅の実(2016.10.6牧之原市金丸邸にて撮影)

車輪梅の実
葛の蔓(2016.10.10牧之原市金丸邸にて撮影)

葛の蔓
臭木の実(2016.10.11牧之原市金丸邸にて撮影)

臭木の実
零余子(2016.10.11牧之原市金丸邸にて撮影)

零余子
白木蓮の実(2016.10.13牧之原市金丸邸にて撮影)

白木蓮の実
山茶花(2016.10.26牧之原市金丸邸にて撮影)

山茶花
車輪梅の実が色づいてきました。
 (E-mail:2016.10.7)

真っ白い花からこんな色の実になります。ブルーベリーみたいで美味しそう。
桜の木の後ろにある豊後梅に絡んでいて、天辺で花を咲かせ実を付けていたクズの太いツルです。直ぐに切りました。
 (E-mail:2016.10.11)

蔓性植物の脅威。

ジャングルのような所の草刈りで、 我が家では初めての臭木の実を見ました。
 (E-mail:2016.10.12)

莢の中から鮮やかな瑠璃色の実が。

草刈り・枝切りしながら山芋の零余子を回収しています。昨日の収穫です。塩茹でしてビールのつまみにしました。
 (E-mail:2016.10.12)

自然の贈り物。

白木蓮の実がはぜて、赤い実が顔を出していました。
 (E-mail:2016.10.14)

白木蓮の実は不思議な形をしています。熟すと更に。造形の妙。

柏の木の近くの山茶花が開花していました。
 (E-mail:2016.10.27)

同じツバキ科のお茶の花と共に晩秋から初冬に開花。ホッとします。

仏師 金丸悦朗の挑戦」ブログ 是非ご覧下さい。

 いのち・エネルギーの表現として仏師が追求し続けた五百羅漢像を紹介しています。
野の花シリーズも好調(随時)。仏師が愛した折々の花たちが癒しを届けてくれます。

 http://kanamaru.exblog.jp