2015年 5月 1日更新

   








降りこぼし







夜来の雨を












5月。隣接する城北公園ではナンジャモンジャ(ヒトツバタゴ)が見頃を迎えました。まるで季節外れの雪が積もったよう。桜、柿、樟、欅、大木の幹に絡まり天辺まで達する勢いの蔦青葉…など、木々の若葉は盛り上がり、輝いています。
写真は山法師(山帽子)。中央の丸い花穂を坊主頭に、4枚の白い花びら(苞)を頭巾に見立て、比叡山延暦寺の山法師に見做したことから命名されたと言われています。サッカーボールの形に似た実は熟すと真紅に。食用となり、果実酒にも利用されています。この赤い実から別名山桑とも。

同じミズキ科の花水木(別名アメリカヤマボウシ)と共に春から初夏にかけて開花。風に揺れる様は優雅。先端の尖った山法師は清楚で重厚、先端が丸みを帯びた花水木は可憐で軽快。和と洋の違いが感じられて興味深いですね。また、葉はきれいに紅葉し、芽吹きから落葉まで様々な表情を見せてくれます。
花水木は静岡市の木に指定されています。大正時代に東京市長がワシントンに贈った桜の返礼として植樹されたもの。因みに市の花は立葵、鳥は翡翠
(かわせみ)
植物は自ら動くことができない状況で、過酷な環境に耐えながら進化を続けています。長い時間をかけて。植物の能力について書かれた「植物の不思議な生き方(稲垣栄洋著、朝日文庫)」のご一読をお薦めします。虫や昆虫、鳥や動物との天敵や共存関係など、日頃から抱いていた疑問にヒントを与えてくれます。専門書とは違って比喩が面白く、読み物としても楽しい一冊。植物の潜在能力に感嘆しきり。
未曾有の自然災害や目を覆いたくなるような生命軽視事件が相次いでいます。自然と触れ合う機会の多い季節。足を止め、道野辺の草花の観察をなさってみては? 人も植物も自然の一部。「いのち」について植物から学ぶことは多いと思います。

初 夏 (牧之原市金丸さん)

額紫陽花蕾(2015.4.15牧之原市金丸邸にて撮影)

額紫陽花蕾
クマバチ(2015.4.17牧之原市金丸邸にて撮影)

クマバチ
ブルーベリーの花(2015.4.19牧之原市金丸邸にて撮影)

ブルーベリーの花
山躑躅(2015.4.19牧之原市金丸邸にて撮影)

山つつじ
ポピーとコオニタビラコ(2015.4.19牧之原市にて撮影)

ポピーとコオニタビラコ
マーガレット(2015.4.28牧之原市金丸邸にて撮影)

マーガレット

甘茶に似た額紫陽花の葉っぱの中に小さい蕾を確認しました。近くの白っぽいのは桜の花びらです。
  (E-mail:2015.4.16)

10日後にはこんなに成長(マウスをポイントして下さい)

ブルーベリーの蜜や花粉を求めているクマバチ。あんな小さい花のどこからどのように蜜を吸うのか…。
             
(E-mail:2015.4.18)
花に穴を開けて蜜がありそうなところに口の先端を差し入れて吸っていました。その痕跡を撮影。ブルーベリーは雌しべに花粉を付けてもらえるのかは疑問で、クマバチはブルーベリーにとって良い客なのかどうか今の私には分かりません。  
(E-mail:2015.4.20)

大好きな山つつじだいぶ見頃に。
隣家のミカン畑にはポピーとコオニタビラコ、犬ほおずき、母子草、秋海棠、紫かたばみは勿論、綿毛と花を沢山付けたタンポポ、ノゲシ、ジシバリ、アメリカフウロ、烏の豌豆、かたばみ、はこべ、終わりかけてはいるものの菜の花と花大根と草苺の群落があって本当に気持ちの良い春の花園になってます。
                 (E-mail:2015.4.20)

春から初夏へ。野の風景も衣替え。

居間前のマーガレットも開花しました。後ろの勿忘草の青とのコラボレーションも素敵。
  (E-mail:2015.4.29)

アヤメが咲き始めたそうです。姫小判草、庭石菖、万年草も伸び伸び。


高 尾 山 (静岡市山口さん)

二輪草(2015.4.17高尾山にて撮影)

二輪草
一輪草(2015.4.17高尾山にて撮影)

一輪草
高尾スミレ(2015.4.17高尾山にて撮影)

高尾スミレ
丸葉スミレ(2015.4.17高尾山にて撮影)

丸葉スミレ
ミミガタテンナンショー(2015.4.17高尾山にて撮影)

ミミガタテンナンショー
4月17日に八王子の高尾山に登ってきました。東京近郊で有名な山ですので人が多いかと思いましたが、裏高尾から登ったためかあまり人はいませんでした。植物があるという道で、スミレや二輪草が多かったです。
ちょっと左足が重く登れるかなと心配しましたが、何とか頂上に到達しました。若葉もとてもきれいでしたよ。

5月3日は横浜みなとみらいで行われる5・3憲法集会に行ってこようと思っています。もやもやとしていて何も行動が起こせないのでせめて頭数を増やしてくるつもりです。またどんなだったか報告しますね。 (E-mail:2015.4.26)

元気印の山口さんから高尾山の写真が届きました。植物を中心にご紹介します。早春の登山を楽しまれたようですね。リフレッシュして既に多忙な日常へ。尚、ミミガタテンナンショー(耳型天南星)はサトイモ科の植物で、別名蝮草。