2014年 4月 1日更新

 

 

 

 



 

                                            坤櫓(2014.3.22駿府城公園にて撮影 )

デツサンのなき点描画草萌ゆる

4月を迎えました。1日から消費税が8%に。高知からスタートした桜前線は猛スピードで北上中。静岡は24日に開花宣言、一気に満開となりました。
3月27日、袴田事件の再審開始決定。釈放。当時の杜撰な捜査や裁判の様子が報道されています。投獄されてから48年、死刑確定から35年。自由を奪われ、死刑執行に怯える日々。想像を絶する半世紀という時間。急激な環境の変化への適応は大変なことと思いますが、生きていて良かったと思える日が訪れることを。
嘗て読んだ「宣告」という小説を思い出しました。法に携わる全ての人に読んでいただきたい1冊。著者の加賀乙彦さんは東京拘置所の医務官を務めていた精神科医で作家。独房の中 、生と死の極限で苦悩する死刑囚たちの心情に胸が締め付けられました。このような思いをしている死刑囚が今も存在しているのです。人が人を裁くことの難しさを感じます。死刑制度を考え直す機会となれば。

静岡市の駿府城公園に
坤櫓
(ひつじさるやぐら)が復元されました。平成元年の巽櫓(たつみやぐら)、平成8年の東御門に次ぐもの。坤櫓は安政の地震 (1854年)で崩壊後160年ぶりの復元。巽櫓と同様に地域産の木材を中心に伝統的な工法を用い、外観は二重の屋根で内部は三階構造。七間四方、高さ七間と非常に大きく、堀側には石落しを備えた出窓も設けられています。
なお、
巽櫓は駿府城ニノ丸の東南角に設けられた三層二重の隅櫓、東御門はニノ丸堀に架かる東御門橋と高麗門、櫓門、多門櫓で構成される桝形門。公園の中心から見て、巽は辰と巳の間(南東)、坤は未と申の間(西南)の方角に位置するところから命名されました。坤櫓は4月3日から公開予定です。


 たんぽぽの仲間一斉に開花!(牧之原市金丸さん)   (E-mail:2014.3.17-21)

白花たんぽぽ(2014.3.16牧之原市金丸邸にて撮影)

白花たんぽぽ
たんぽぽ(2014.3.20牧之原市金丸邸にて撮影)

たんぽぽ
鬼ノゲシ(2014.3.20牧之原市金丸邸にて撮影)

鬼ノゲシ
小鬼タビラコ(2014.3.20牧之原市金丸邸にて撮影)

小鬼タビラコ
ジシバリ(2014.3.20牧之原市金丸邸にて撮影)

ジシバリ
ニガナ(2014.3.20牧之原市金丸邸にて撮影)

ニガナ

西日本に多く分布する在来種。

西洋たんぽぽが主流になっています。花の真下部分がめくれているのが西洋たんぽぽ、めくれていないのが関東たんぽぽ。

鬼野芥子(おにのげし)。野芥子に似ていますが大型。葉はギザギザでとげがあり、さわると痛いので注意。

春の七草の仏の座。本名は「田平子(たびらこ)」。上方の2枚の葉のつき方が仏様の円座に似ていることから「仏の座」とも 。

地縛り。別名イワニガナ。這うように伸びて広がる根の様子が、地面を縛っているように見えることに由来。

苦菜。食べると苦いことから名付けられました。
牧之原市の金丸邸は今まさに百花繚乱の季節。花便りが次々に届いています。その中からたんぽぽの仲間たちをご紹介します。秋には薬師草や秋の野芥子も。キク科の植物はよく似ていますね。違いがわかりますか。
いずれも可愛い花たちですが、繁殖力が強く農家には嫌われもののようです。