2013年 9月 1日更新

                                      

                                            鵯上戸の花(2013.8.30撮影)

虫食ひの虫は追はざり草紅葉

厳しい夏でした。8月19日に法師蝉初鳴き。夜になると虫の声が。漸く秋の気配が感じられるようになりました。暑さのお疲れが出ませんように。
地球が悲鳴を上げています。晴れれば炎暑、降れば豪雨。各地で最高気温や降水量が塗り替えられました。高知県四万十市では41℃を記録し、4日間も40℃超え。まるで熱帯。日本列島の両端では集中豪雨が続き、1時間100oに達する地域も。一方、関東地方は記録的な渇水。改めて自然の脅威を感じた夏でもありました。これ以上被害が拡大されないことを祈ります。
待望の秋。万葉集(秋の野に咲きたる花をおよび折りかき数ふれば七草の花)に詠われている秋の七草は、萩・尾花・葛・撫子
(なでしこ)・女郎花(おみなえし)・藤袴・朝顔(今の桔梗)。藤袴以外は近隣でも自然の状態で目にすることができます。気候が落ち着きましたら秋野を訪ねてみては如何でしょうか。

鵯上戸の花(2013.8.30撮影)
我が家のベランダ。生命を全うできない植物が多い中で、鵯上戸が元気。葉を茂らせ蔓を伸ばし、外側に反り返ったような不思議な花が次々と開花。やがて美しい赤い実がなります。
この実を鵯が好んで食べることから命名されたと言われていますが、真偽の程は不明。赤く透き通った実は美味しそうですが、薬効(ヘルペス等の外用鎮痛薬に利用)があり、有害。


おじぎ草のタネができる過程 (牧之原市金丸さん)
@おじぎ草の蕾(2013牧之原市金丸邸にて撮影)

@蕾
Aおじぎ草開花(2013牧之原市金丸邸にて撮影)

A開花
B受粉-1(2013牧之原市金丸邸にて撮影)

B受粉-1
C受粉-2(2013牧之原市金丸邸にて撮影)

C受粉-2
Dタネの子ども(2013牧之原市金丸邸にて撮影)

Dタネの子ども
Eおじぎ草のタネ(2013牧之原市金丸邸にて撮影)

Eタネ
雄しべ雌しべのセットが沢山並んでいるのがわかります。撮影したのは昨朝、昨夕には蕾に赤味がさしていました。

開花
開花翌日は雄しべは萎え、雌しべだけが残っています。花びら無しの雄しべ雌しべだけの花の集合体です。
開花翌々日は雌しべも縮みましたが、雌しべが残っている部分は受粉・受精が済み、タネが出来ていきます。
その翌日、茎が下がっていきます。下がりながら茶色いモヤモヤの中にタネの子どもを形作っているのです。                
おじぎ草独特のタネの形が出来ました。ここまでに約10日。更に10日くらいかけて完熟タネになっていきます。
F完熟タネ(2013牧之原市金丸邸にて撮影)
 ←F完熟タネ
昨年採れた完熟タネです。揉んでタネと莢を分離してしまっていますが、採った時には(写真Eのような形の)茶色のタネでした。
ひとつの蕾を1ヶ月くらい追いかければ完璧なレポートが出来る筈ですが、そういう余裕も無いので、群落の中でタネが出来る過程を表しているあちこちの個体を撮って編集してみました。まだ茶色くなった完熟タネが無いので少し残念ですが…。 (Emai:2013.8.29)

観察記録の中の1点です。10枚の写真の中から選ばせていただきました。労作。生命への思いが伝わってきます。有難うございました。

初 秋 (牧之原市金丸さん)
ヘブンリーブルー(2013.8.11牧之原市金丸邸にて撮影)
ヘブンリーブルー
(別名 佐喜子朝顔)
朝顔(2013.8.18牧之原市金丸邸にて撮影)

朝顔(自生・青)
朝顔(2013.8.26牧之原市金丸邸にて撮影)

朝顔(自生・青)
朝顔(2013.8.26牧之原市金丸邸にて撮影)

朝顔(自生・白)
朝顔(2013.8.26牧之原市金丸邸にて撮影)

朝顔(自生・桃色)
静波海岸(2013.8.28撮影)

静波海岸
昨朝の佐喜子朝顔6個のうち4個。
    (E-mail:2013.8.12)

4か所に栽培。主に桜の大木に蔓を伸ばしているそうです。31日現在累計約600個。
峠の自生朝顔。梅の木の下の花より少し小さめ。可愛い花です。
   (E-mail:2013.8.19)

蜜を吸う虫の姿も見逃さずにパチリ
梅の木の下の自生朝顔群落
    (E-mail:2013.8.27)

涼しそうですね。広いお庭には朝顔だけでなく自生植物が群落を作っています。
昨朝、白い朝顔が仲間入り!
   (E-mail:2013.8.27)

清楚で、趣がありますね。
自生の朝顔。                       (Emai:2013.8.27)

やさしい色。癒されますね。
昨日海が見たくなって前に娘たちと遊んだ海岸に行ってみました。
   (E-mai:2013..8.29)

誰もいない海。散骨されたご主人のことを偲んで。
金丸さんは庭の手入れをされながら、生物の観察を続けています。今夏も烏瓜・蝉の脱皮・オクラ・おじぎ草・風船蔓・ゴーヤなど、記録写真を送って下さいました。今回はおじぎ草のタネができるまでの観察記録と朝顔特集をご紹介します。自然の営みの素晴らしさを感じていただければ幸いです。



モンステラ
 モンステラ (静岡市望月さん)
30年ほど育てているモンステラです。10個以上の花芽が。冬も戸外に置いていますが、静岡も亜熱帯になったのでしょうか?  
                                                                                      (E-mail:2013.8.30)
わたらせ渓谷鉄道(2013.8.31桐生市にて撮影)

わたらせ渓谷鉄道
 わたらせ渓谷鉄道 (高萩市原さん)  →
国道122号線から、わたらせ渓谷鉄道(通称わてつ)を撮影。車の方がずっと早いので先回りして。 (ブログ:2013.8.31)