晩秋の富士（2013.11.26城北公園にて撮影）

さきがけしことを信じて返り花

師走。澄み切った空に富士がくっきり。連日富士秀麗。
小泉純一郎元首相が脱原発を主張しています。「政治が『原発ゼロ』の方針を出せば、必ず知恵のある人がいい案を出してくれる。賛同する識者を集めて、40〜50年かかる廃炉の技術者の確保、代替エネルギーの開発、ゼロ後の地域の発展や雇用…などの問題に知恵を借り、その結論を尊重して進めていくべきだ。核のゴミ処理ができない状態で原発を認めることはできない」と発言。
嘗て小泉元首相はゴミ処理の検討もせず、原発を推進していたのでは？ 記者会見記録や寄稿文（文藝春秋12月号）ではそのことには触れず、謝罪の言葉もありませんでした。脱原発への関心が高まることには大賛成ですが、政治家の無責任さを再確認。
原発の問題だけではありませんが、技術者やメーカーには開発と同時に処理方法を確立する義務があります。 原発を未完成のまま認可してきた国の責任は重大。原発の輸出に至っては論外。
特定秘密保護法案が衆議院で強行採決されました。審議は僅か1ヶ月半。機密を漏らした公務員らへの罰則が強化されるとのことですが、「知る権利」と「知らせる義務」は守られるのでしょうか。不透明な部分が多すぎ情報公開に逆行するもの。何故そんなに急ぐのでしょうか。自由にものを言えない世の中にしてはならないと思います。
選挙制度（1票の格差是正）や農政（米の減反政策）改革など、課題は山積。主権者である国民の意見に真摯に耳を傾けてほしいと思います。思い付きや閃きで法律を作られてはたまりません。振り回されるのはいつも一般の人々なのです。
寒さに向かいます。呉々も風邪にお気を付け下さいますよう。