見えざりしものを見つめて年明ける
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。今年こそ穏やかな明るい一年となりますよう、心よりお祈りいたします。
今年は辰年。原字は「蜃(巨大な蛤)」。読みは「しん」。意味は「振・震」。『漢書律暦志』によれば、草木が盛んに成長し形が整った状態を表し、動物の名前「龍(りょう)・竜」を当てはめてわかり易くしたと言われています。
龍は海や湖、池や沼などの水中に棲み、時に空に昇って雲を起こし、雷雨をもたらすとされる想像上の動物で、中国では鳳(ほう)・亀(き)・麟(りん)とともに四霊として尊ばれています。日本では代表的な水神の一つ。
龍と言えば、昨年来日されたブータン王国のワンチュク国王夫妻を思い出す方も多いのではないでしょうか。ブータン王国の国旗は龍をデザインしたもの。前国王が提唱した国民総生産(GNP)に代わる国民総幸福量(GNH)の概念はスローライフを考え直すきっかけにもなっています。ゆったりと流れる時間に身を委ねることで、本当に大切なものが見えてくるような気がします。
東日本大震災から10か月。被災地では厳しい寒さの中、復興
に向けての努力が続けられています。10か月というのは、眠っている国有地に新しい街をつくり、被災者をまるごと受け入れるくらいのことも可能な時間だったのでは? 無駄遣い予算を見直し有効利用を。それにしても停滞政治はいつまで続くのでしょうか。
例年になく寒い冬となりました。体調管理にご留意され寒さを乗り切って下さい。 |