2008年 6月14日更新

くちなしの香に弾かれて雨宿り

東海地方は例年よりもかなり早めの梅雨入りとなりました。梅雨季は春・夏・秋・冬に次ぐ5つ目の季節。うっとうしい日が続きます。体調管理にご留意下さい。

今回はたくさんお寄せいただいた写真とメッセージの中から雨の季節を鮮やかに健気に生きている植物たちをご紹介します。
金丸さんからは色とりどりの紫陽花の写真の中から珍しい柏葉紫陽花(花が長く、葉が柏に似ています)と春色紫陽花を。紫陽花の世界が広がりました。M.望月さんからは雨の季節を前にしたお庭の写真の中から可憐な姫檜(日)扇 と弁慶草を。元気印の山口さんからは大石峠登山の折の一人静の瑞々しい写真を。それから、井出さんからは珍しい目白の巣立ちの写真を。うっとうしさが和らぐことでしょう。

ミャンマーのサイクロン、中国の大地震。未曾有の災害に遭遇し一瞬にして生命を奪われてしまった人達のことを考えると、個人的な病気のことで悩んで いる場合ではないのですが。
5月20日に3種類目の抗癌剤治療を受けました。週3回の血液透析を続けながらですし、副作用も強くて体力的には限界。この治療は今後1ヶ月に1回のペースで続けていくことに。マスク・うがい・手洗い励行の毎日を過ごしています。

雨 を 彩 る
静岡市山口さん 静岡市M.望月さん 静岡市井出さん
一人静(2008.5.15大石峠にて山口啓子撮影)

一人静
弁慶草(2008.5.28望月邸にて撮影)

弁慶草
姫檜扇(2008.5.28望月邸にて撮影)

姫檜扇
目白の巣立ち(2008.5.31撮影)

目白の巣立ち
植物を観察しながら、河口湖湖畔、大石峠(1562m)、節刀ヶ岳(1736m)へ登ってきました(E-mail:2008.5.15)
弁慶草は今春植え場所を変えたら、そこが気に入ったらしくて、今年の花色はとても冴えています。姫檜(日)扇は球根だけでなく、種もできます。それが遠くまで飛ぶらしくて、いろんなところにどんどん増えていきます。 今朝の写真です。フレッシュですよ! (E-mail:2008.5.28)
友人が庭の目白の写真を送ってきました。建材はビニールのひも。人間世界なら木造ではなく鉄筋というところでしょうか。肩寄せ合ってほほえましい。
               
(E-mail:2008.6.2)

牧之原市金丸さん

春色紫陽花(2008.6.4金丸邸にて撮影)

春色紫陽花

昨年は5本の花が咲きましたが今年はこれ1本のみ。挿し木も上手くいかずに株もこれだけなので貴重な花穂です。
この紫陽花は日陰で咲いていると盛りを過ぎても花が茶色くならないで葉っぱと同じ緑色に変色して秋まで咲き続けることがあり、フラワーデザインの世界では“秋色紫陽花”と言われて珍重されていると聞いたことがあります。私はそれをもじって色付く前のこの時期の緑色の花を勝手に“春色紫陽花”と呼んで楽しんでいます。
これからは色付く紫陽花たちに加えて野鳥が種蒔きしてくれた山梔子
(くちなし)も崖地を素敵な世界にしてくれます。
                          
(E-mail:2008.6.4)

10種類、大小合わせて40株の紫陽花があるそうです。雨もまた楽しですね。

柏葉紫陽花(2008.6.4金丸邸にて撮影)

柏葉紫陽花