2006年 3月 1日更新

般若にも夜叉にもならず春の風邪

2月11日に開幕したトリノ冬季五輪は27日に終了しました。女子フィギュアスケートの荒川静香選手が金メダル。文字通り値千金の金メダルとなりました。持っている力を余すところなく発揮できたことは、やはり日頃の鍛錬の賜物。今回、日本勢は前評判通りの結果は得られませんでしたが、メダルまで僅差の4位入賞が5種目。6位以内の入賞も多く、次回のバンクーバー大会へ望みを繋ぎました。
オリンピックは4年に一度。それに照準を合せて技を磨き、体力を維持調整することは至難の業。年齢的なことだけでなく、運不運を伴うこともあるようです。

杉花粉の季節を迎えました。今年は飛散量が少ないということですが、2月に入って間もなく症状が出始めました。腎炎への影響を考えて、できる限り服薬を避けるため、外出する用事はまとめて済ませるようにしています。漸く冬眠から覚めたと思ったら、今度は花粉籠りの日々が続きます。
在原業平の「世の中に たえて桜のなかりせば 春の心はのどけからまし」の歌ではありませんが、花粉症がなければ、春はのどかなものになることでしょう。

冬と春とを行ったり来たり。気紛れ天気は春の特徴ですが、健康管理の難しい時季でもあります。呉々もご自愛下さいますよう。

沈丁花(2006.2.24撮影)

沈丁花

あの家の 沈丁花まで 回り道

沈丁花は芳香と共に春の到来を知らせてくれる花。漢名瑞香(ずいこう)。名前の由来は、強い香りが沈香(じんこう)に、葉の形が丁子(ちょうじ)に似ているところから。
12月には花芽ができ、蕾の状態で冬を越します。じっと開花を待っている姿は健気。静岡では例年2月はじめ頃に咲き始めますが、今年は厳冬の影響で少し遅れました。
掲句は俳句を始めたばかりの頃の作品です。